「株式投資入門」

株価が企業価値に与える影響を考える

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Posted by Ecolonomy at August 5, 2004 07:17 AM

これまでに何度も書いてきましたが、企業価値は株価に大きな影響を与えます。ワタクシの投資歴は数年ですが、それでも、企業とその株価の推移の関係を見て何度となく実感してきました。

一方、株価も企業価値に大きな影響を与えます。例えば、株価が高ければ公募増資などで巨額の資金を調達できますし、合併や買収の場合にも有利な立場に立てるでしょう。企業価値が上下すると株価は上下しますが、株価が上下すると企業価値も上下します。こうした相互的な連鎖関係は「フィードバック」とか「再帰性」とか「バンドワゴン効果」と呼ばれており、マネーマスターズ(ソロスの章)でもチラッと紹介されています。

企業価値と株価の関係をまとめて簡単に書くと、

という関係になりますが、確かに一般的に成り立っているように思います。

ガッポリ稼ぐ健全な企業ほど安く買う事は困難になりますし、稼げない文無し企業はそれなりの値段になりがちです。ガッポリ稼ぎ続ける健全な企業が安ければ必ず買いが集まりますし、稼げない文無し企業はやがては売りが優勢になりがちです。一方、株価が上がるほど、巨額の資金調達や、その資金を基にしたM&A、あるいは高額なストックオプションによる優秀な人材の確保などが容易になります。株価が上下すると企業価値も上下するという側面は確かにあるのでしょう。そしてここまでは、教科書的な知識であり一般向けの読み物で紹介されるほど当たり前の考えのようです。

で、ここからがアホルダー脱出入門の真骨頂というかオリジナルのアホ意見なのですが・・・・

だとワタクシは思うのです!

ポイントは「持分あたりの」という点です。
仮に株価が上昇しやがて企業価値が上がるとしても、持分あたり(自分の保有株あたり)の企業価値も上昇するのでしょうか?

株価上昇でアブク銭を手にした企業がそのお金を有効に使うと良いのですが、アブク銭が増えるほど無駄な事に多額のお金がつかわれているような気もします。公募増資やストックオプションで増加した株数を補って余りあるほど、企業価値が上昇する事は意外と少ないのかもしれません。

また、お金持ち企業が自社株を購入し消却する場合を考えても、株価が安いほど多くの株を購入し消却できます。株価が下がるほど持分あたりの企業価値はやがて上昇するわけです。

ワタクシが経営者に最も期待する事をつきつめて考えると、企業価値の向上というよりも、自分の持分あたりの企業価値の向上です。株価が上昇して割高になると確かに企業価値も上昇するのかもしれませんが、自分の持分あたりの企業価値が上昇するのか疑問です。よって株価が割高になるとワタクシは売却に傾きますし、割安になれば購入してしまいます。大人気銘柄の株価急上昇による企業価値の急上昇効果をあてにして、激高な大人気企業の株を買うことはまずありません。確かに株価が急上昇すると企業価値も急上昇するとは思うのですが・・・・

株価が企業価値に与える影響は大きいのでしょう。しかし肝心の株価は簡単に変動してしまいますし、自分の持分あたりの企業価値に与える影響を予測する事も困難です。大人気激高株の激しい値動きや株価の上下による企業価値の変化を上手に利用して継続的に儲ける事は、ワタクシには到底不可能です。

最後に余談ですが、「株価が企業価値に与える影響」について書いているうちに、以下のような事まで思ってしまいました。

ワタクシの寿命は2050年ぐらいまでだと思っていますが、その間に、大人気激高株を使って億万長者になる大投資家を拝む事はできるのでしょうか?今世紀、バフェットの後に世界一の大投資家の座を獲得する人物は、どういう方法を使うのでしょうね?

意外と株価が企業価値に与える効果を駆使して、次々と増資や企業買収を繰り返す人だったりして。


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